Warehouse

自社で倉庫を立ち上げるノウハウ:TOM倉庫のピッキングカート選びと改良指南

昨今、革命的な物流機器が出回っていますが、そのほとんどは導入するにはハードルが高く、気安く導入できるものではありません。そこで、Tokyo Otaku Mode(以下、TOM)の倉庫で使用している物流機器の大半を、市販のモノに一手間工夫を加えた、使いやすい物流機器を自分たちで作っています。

今回は、TOM倉庫流物流機器の中から、ピッキングカートを取り上げます。市販のカートの中からどういうものを選び、それをより使いやすくするためにどう改良したかをご紹介していきます!

なかなか良いピッキングカートに出会えないというあなた!ぜひ参考にしてみてください。


まず、ピッキングカートを選ぶ際に大切なのは、ピッキングする商品の形状を考慮することだと思います。

TOMは、私たちが運営する舞浜倉庫の他に、アメリカ・オレゴン州のポートランドにも倉庫を持っていますが、実はこの2つの倉庫では、使用しているピッキングカートが違います。

まず、下記のカートは、ポートランド倉庫で使っているカートです。

ポートランド倉庫では、フィギュアなどの形が整った商品の取扱が多いので、こういったフラットな形状のカートが使いやすいのです。

一方、日本の倉庫では下記のようなカートを採用しました。

更に、このカートを下記画像のようにカスタマイズしました。

各段を段ボールのトレイで3つのスペースに分けています。

ポートランド倉庫に比べ、日本からの発送は、ぬいぐるみや小物、大きさや形の違う商品が多いため、このような形状のカートにしました。
そのため、梱包にいたるまでにオーダー同士が混ざらないような工夫が求められます。そこで、カートの中段にトレイをいれ、ピッキング後はトレイごとにオーダーを管理することで、カートの内側で混ざらないように配慮しているのです。

ちなみに、カートの高さも、広い庫内を歩き回る際に衝突などの危険を避けるため、女性でも前が見渡せる高さを考慮して選びました。

さらに、より使いやすいピッキングカートにするため、カート下部についているローラーもカスタマイズしました。元々、4輪とも可動式だったのですが、ピッカーが角を曲がる際に余計な力を必要としていたため、後輪を固定式に変更し、2輪のみを可動としました。この変更により、カートを移動させる際に操作しやすくなりました。庫内メンバーの身体的な負担は軽減され、気持ちの余裕にも繋がったと思います。

いかでしたでしょうか?
決して派手なカスタマイズではありませんが、こういった”ちょっとしたこと”が大きな成果につながっていきます。あなたの倉庫での快適で効率的な作業環境づくりの一助となればと思います!

この記事に関するお問い合わせはこちら

お問い合わせ