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越境EC・EMSの伝票発行はプリンターが重要

国際郵便サポートシステムを用いたEMS伝票発行は、プリンター(複合機)がとても重要になってきます。なぜなら、A4のコピー用紙に住所を印刷したものを使うため、1配送あたり平均4~10枚の紙を必要とするからです。100件の配送があれば約1,000枚近くを印刷する必要があり、プリンターにも相応の性能が求められます。

EMSを用いた越境ECはプリンターが最大の肝だと言っても過言ではありません。

今回は、EMS伝票発行に適したプリンターがどのようなものかご説明します!


コピー機選びのポイントは
・紙をストックする許容枚数(給紙可能数)
・印刷後の伝票をストックする排紙トレイの許容量
・印刷速度
の3つです。

このうち、
・紙をストックする許容枚数(給紙可能数)
・印刷後の伝票をストックする排紙トレイの許容量
の2点は比較的容易に想像がつくと思います。

やはり紙を補充する回数や排紙された紙を回収することに人手をとられては仕事になりませんし、余計なコストを生み出してしまいます。

そして
・印刷速度
ここが重要です!

一般的に、オフィスで使用されるプリンターは1分間に45枚の印刷が可能なタイプが多く出回っています。オフィス用のプリンターでも1件10枚の印刷を必要とするのであれば、1分で4~5件の印刷が可能となりそうな印象ですが、実はそう簡単にはいかないのです。

通常、パソコン側で印刷指示を「ジョブ」と呼ばれる形にして、ある程度ひとまとまりになったものを指示として送りますが、国際郵便サポートシステムは出力する伝票に必要な約10枚の情報を1枚ずつジョブにしてコピー機に指示を出します。そのため、コピー機側はデータ処理などに大きな負荷がかかってしまい、本来の性能の40%程度しか発揮できない状態に陥ります。つまり、1分間に45枚の印刷が可能なタイプのプリンターでは、1分で1件程度の印刷しかできないことになります……!

プリンター自体はたとえリースでもけっして安い買い物ではありません。導入の際はプリンターの試験印刷などを実際に行われることをオススメします。

最後に、TOM倉庫で使っているプリンターをご紹介します。


メーカー : CANON
型番 : iR-ADV 8205 PRO

1分間の印刷速度が105枚(EMS伝票の発行時は約60枚程度になります)。本体標準価格455万円のものです。

いかがでしたでしょうか。越境ECなどを始める際、配送に必要な送料などは簡単に思いつく反面、こういった周辺機器は盲点になりがちですよね。ではでは。

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