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倉庫運用テクニック:大量発送における特殊オペレーション

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海外向けEコマースを運営されていたら、ブラックフライデーやサイバーマンデー、独身の日など、大規模な安売りが実施される大きなイベントやキャンペーンが年に数度あることに気づくと思います。そういう時期は一日の発送料が通常の2〜3倍、場合によっては20倍近く増えることがあります。
Tokyo Otaku Mode(以下、TOM)ではそのような大量発送に対して、普段とは違う特殊なオペレーションで対応しています。

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上図が通常時のおおまかなオペレーションの動きになります。
まず、「入庫」のエレベーターから発注した商品が届き入庫エリアで作業をします。そこで検品された商品が棚へと格納されていきます。格納された商品はオーダーが入った場合、翌日には出荷伝票が出力され指示内容のもとピッキングしていき、出荷エリアで梱包され発送されます。
しかし、出荷数が通常よりも何倍も多くなってしまうとこの体制のままでは出荷しきれず、物の動きが滞り、倉庫機能が麻痺してしまう懸念もあります。

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そういった大量の発送がある場合などには、TOMでは入荷エリアを止めて、すべてのリソースを出荷作業にあて、物の流れをコントロールします。入庫/ピッキング/梱包の作業は日々の業務の中でデータを蓄積しており、各作業1人あたりの作業効率がどれくらいなのか把握しています。通常は梱包のラインを2本で運用していますが、ラインを増やすことで大量の発送に備えます。
注文数と作業人数を計算し、大量の発送に対してどれくらいの時間で発送し終わるのか、社内リソースだけで処理しきれない時には外部発注なども選択肢に入れて調節していきます。

売れている商品を出荷エリアの近くに移動させるのも有効な手段です、出荷エリアから遠い場所に置いてしまうと、往復の移動が発生してしまいます。どういった商品が売れているのかの情報を事前に共有しつつ、どういう配置にすれば効率がよいのか対策を練っていきます。

その時にもっとも気をつけなければいけないことは作業ミスです。たださえ忙しいのと、普段と違うオペレーションなのでミスが起こる可能性が非常に高くなります。確認するのは5分で済みますが、その失敗をリカバーするのに2時間かかるものです。忙しいときほど慎重に確認する事を怠らないようにしましょう。

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